Pit Room HID取り付け(H4 Low側固定方式)
by
NaO
加筆:アラム,NaO
注意!:改造は個人の責任で実施して下さい。私はいかなる場合でも責任をとることは出
来ません。
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Z20ソアラにHID(キセノンディスチャージバルブ)を取る付ける方法を説明します。
(写真は、BellofのH4 Low側固定方式のキットでの取りつけ例です)
- 準備
- シェード取付
Z20系ソアラの場合、ライトユニット側にシェードが無い(シェードはあるが、先端が、貫通している)ため、
バルブに付属のシェードを取り付けます(説明書通り慎重に作業してください)
これを付けないと、ハイビームと同レベルに光が洩れてしまいます。
バルブ側にシェードが無い場合は、光軸を下げるか、ライトユニット側のシェードの先端を埋める等の加工をお推めします。
- 変換ハーネス取付や、対策回路の作成
- 3.0GT-LIMITEDの場合の注意点 (2005.6.7追加 by NaO)
- 3.0GT-LIMITEDはヘッドライトの電源供給がプラスコントロールになっています。
# Loの時:Lo側に12Vがかかる,Hiの時:Hi側に12Vがかかる,マイナス側は常にボディアース
- 取付予定のHIDの説明書を熟読し、配線をして下さい。
- Hiビームにしたとき、Lo側(HID)が消灯し、Hi側(H3Cバルブ)だけが点灯してしまうことがあります。
キットによっては、これを回避する変換ハーネス(リレー)が付属されている場合がありますので、それも接続します(ベロフの場合は付属しています)。
- 以下に、上記内容を考慮した理想的な回路(配線例)を紹介します。
配線例1 ダイオード,リレーを使用した例 (by NaO)
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配線例2 リレーのみ使用した例 (by NaO)
配線例1にて、3.0GT-LIMITED車へ装着しましたが、特に不具合なく動作しております。
App製のH4/Lo固定を使用し、配線加工して接続しました。
(by NaO)
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- 3.0GT-LIMITED以外(3.0GT,2.0GT-TTL/TT,2.0GT/VX/VZ)の場合の注意点
- 3.0GT-LIMITED以外はヘッドライトの電源供給がマイナスコントロールになっています。
# Loの時:Lo側がGND(-)におちる,Hiの時:Hi側がGND(-)におちる,プラス側はヘッドライトONで12Vかかる。
- 取付予定のHIDの説明書を熟読し、配線をして下さい。
- 以下に、一般的な回路(配線例)を紹介します。
配線例3 リレー経由の場合(by アラム)
HiBeam警告灯対策回路込みの配線例はこちら
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配線例4 リレーなしの場合(by アラム)
HiBeam警告灯対策回路込みの配線例はこちら
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1年以上配線例4の配線で動作させておりましたが、特に不具合はございませんでした。
こちらの配線はベロフ社の説明書を元にしています。
(by アラム)
上記2つの回路図ですが、HID付属の説明書とは異なっている場合がございます。
20ソアラの場合、配線が特殊なため、このような配線を組まなくてはなりません。
また、上記の配線どちらの場合も、Hi-Beam警告灯が点灯しなくなりますので、
もし警告灯を点灯させたい場合は、HID Hi-Beam警告灯対策を参考にして下さい。
(2005.6.5追加 by アラム)
- ヘッドライトユニットの取り外し
作業効率アップのために、ヘッドライトユニットを取り外します。
手の細い人や、ヘッドライト廻りの作業に精通している人は付けたままでも作業できる
かと思います。(^^)
外す手順は以下の通り
a. クリアランスレンズ取り外し
ヘッドライトユニットに固定されているネジ1本,コーナリングバルブ等を外し、外側から引き抜きます。
b. グリル取り外し
5箇所のクリップを外し、グリル本体を引き抜きます。クリップの爪は割れやすいので注意して作業します。
c. ユニット本体取り外し
- Hi/Lo両側のバルブ(コネクタ)を取り外す。
- フェンダーに固定されている2個のボルトを外す。
- ボディ側(コアサポートのところの出っぱりと、レインホース)に固定されているボルト2個を外す。
- ユニット本体を手前に引き抜く。
- バラスト/イグナイターの配置
バラストとイグナイターはコアサポートより、内側(エンジン側)に設置したほうが良いです。
(LIMITEDの場合、変換ハーネスのリレーも)
私の場合は、
運転席側:バラストをエアクリーナの下,イグナイターをコアサポート裏(エアクリの手前)
助手席側:バラストをバッテリーとフェンダーの間,イグナイターをコアサポート裏(バッテリーの手前)
に設置しました。
固定前に説明書通り配線を済ませておいて下さい。
- バルブ装着
- HIDバルブ本体装着
外したヘッドライトユニットに、HIDバルブ本体を慎重に装着します。
- コネクター通し
バルブから出ているコネクターをヘッドライトユニット純正のバルブカバーに通します。
HIDバルブ側に付いている防水カバーは、純正のバルブカバーの内側に入れてしまって下さい。
純正のバルブ(ゴム)カバーとHID側の防水カバーの間も念の為防水テープ等でしっかり防水加工しておくことをお勧めします。
- 配線
残りの配線をします。
- イグナイタ→バルブ
- 車両側のヘッドライトコネクタ(3Pin)→ バラスト(もしくは対策回路)
- 動作確認
配線の間違いが無いことを充分に確認して、点灯試験をします。
点灯しなかったり、動きがおかしい場合は、説明書を読み直してトラブルシューティング
して下さい。^^;
- 固定
外した、イグナイタや、バッテリー等を定位置に固定し、ヘッドライトユニット、グリル、クリアランスレンズを定位置に固定して下さい。
固定後、もう一度点灯試験をし、問題無ければ完成です!
最後に、HIDという高価なものを取り扱いますが、改造は自己責任でお願いいたします。
この記事どおりに作成したらHIDが壊れた、車が壊れたなど不利益があったとしても
当方は一切責任を負いません。
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