Pit Room サーモスタット編

文責 アラム

サーモスタットは水温管理における
重要な部品です
サーモスタットの働きは
エンジンが冷えているときは冷却水を
循環させずエンジンが暖まるのを補助します
その後水温によって弁を開き
エンジンの冷却を行うわけです
サーモスタットが壊れると
水温がなかなか上がらない
逆にオーバーヒートしてしまう
といった症状がおきてしまいます
特にソアラの場合は残念ながら
冷却水の通っている配管が錆びやすく
サーモスタットが壊れることがよくあります
そんなことで壊れたサーモスタットを
交換する方法を伝授します



左側が新品のサーモスタット
右側が不本意にも錆びてしまったサーモです
錆びている上、弁が壊れています
このサーモは実際に私の車をオーバーヒートさせました



これは7Mのサーモの入っている部分です
アルミの10mmのボルト2本で止まっています
なるべくエンジンの冷めているときに
作業して下さい、そうしないと火傷する可能性があります

まず、水が流れ出てもいいような場所に車を止め
この2本のボルトをゆるめて下さい
おそらく、これだけではくっついたままだと思います
そうしたら、ホースと金属の接合部を持って
手前に引いて下さい
そうするとはずれてクーラントが漏れてきます
ここで見えるエンジン側にある金属がサーモです
これをマイナスドライバーなどで引っかけて
はずして下さい
はずれたサーモを見て綺麗な金属光沢が
残っていてどこも壊れている様子がなければOKです

次に取り付けです
新しいサーモに新品のパッキンを付け
元の形になるように組み込みます
そしてボルトを締めるわけですが、
慎重に上、下と均等に締めていって下さい
ラチェットでやや堅くなってきたところで
取り付け完了です
この状態でラジエター上部からクーラントを
そそぎ、漏れがなければOKです
クーラントを足したら、ラジエターキャップを
せずに、今度はエンジンをスタートさせ
エンジンがある程度暖まるまで暖機して下さい
近所に迷惑がかからないようならふかしてもいいです
この間にラジエターの水が減るようだったら
どんどん足して下さい
そして水温がメモり3つ目ぐらいになったら
暖房を32度にし、水面が落ち着くまで
待って下さい。
水面が落ち着いたところで
エンジンを止め水を足しキャップをして終了です
正しいクーラントの交換方法は違うところに載せます

実際にはクーラントを全て抜いて
ラジエターとエンジンの冷却用の配管内を
全て洗浄してからクーラントの交換を行うので
そのやり方は、後ほど掲載します



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