Pit Room MT換装編

文責 アラム

MT換装に関する質問がTechnoLaboBBSにちょくちょくあがるので
知識の共有のために、掲載します
一応、7M、1G両方の場合を書いておきますが
足りない点もあることに留意してください

1.そろえるパーツ
 ・MT本体
 ・ミッションのバックプレート
 ・エンジン助手席側の釜サポート
 ・プロペラシャフト1軸
 ・クラッチマスター
 ・クラッチオイルライン
 ・クラッチオイルラインのステー
 ・クラッチ
 ・クラッチカバー
 ・フライホイールとそれを止めるボルト
 ・パイロットベアリング
 ・レリーズシリンダー
 ・レリーズフォークとその補器類
 ・シフトレバー
 ・シフトノブ
 ・シフトレバーのカラー
 ・シフトブーツとその枠(共通)
 ・クラッチペダル(共通)
 ・ブレーキペダル(共通)
 ・線材、ギボシ 少々

 
2.作業手順

 1 ペダルとクラッチマスターの取り付け
   ブレーキペダルはピンと14mmのボルトナットで止まっているので
   それをはすしてMT用のブレーキペダルに交換してください
   エンジンルームから見たときブレーキマスターの横に
   メクラのゴムキャップがあるのでそれを外して
   そこに取り付けます
   裏から3本の12mmのボルトでペダルと一緒に固定してください

 2 なるべく高くジャッキアップします
   低くてもミッション下の高さ50センチ
   できれば人が一人立てるくらいまで上げてください
   アンダーカバーも外してください
   バッテリーのマイナス端子も外しておいてください

 3 プロペラシャフトのボルトを緩めます
   1軸と2軸の間の4本の14ミリのボルトを緩めます
   プロペラシャフトをまわすにはクランクシャフトの19ミリのナットを回します

 4 ラジエターのATFクーラーのホースを外す
   ラジエター下のホースを外します
   下にトレイを用意してください(オイルがたれてきます)

 5 ATからでているハーネスのコネクター4本を外します

 6 ATとエンジンが止まっている下側のボルトを外します
   バックプレートも外してください
   トルクコンバーターを剥き出しにしてください

 7 トルクコンバーターを外します
   エンジン側から12mmのボルト10本くらい(?)を外します
   見えないボルトはプロペラシャフトと同じようにクランクをまわして
   外してください

 8 ATFクーラーの配管を外します
   私は壊したのでなんともいえません(汗)

 9 プロペラシャフトを外します

 10  ミッションマウントを外します
    ミッションマウントにしたから棒を当ててジャッキで持ち上げておいてください
    そこで、ミッションマウントについている14ミリのボルト4本を外してください
    ゆっくり棒を当てたジャッキを下ろして下さい

 11 ミッションの上側のボルトを 外します
    ミッションが下がるのでミッションの上側に隙間ができるので
    そこに、長さ1mくらい延長したエクステンションバーをつっこみ
    おくの14mmのボルト6本を外します
    セルモーターが落ちないようにどこかに引っ掛けておいてください

 12  この状態でATを下ろすことが可能です
    ただし、強烈に重いので気をつけてください

 13 これで、ATが下ります

 14 フライホイールを外してください
    17mmのボルト6本でとまっています

 15 MT用のフライホイールを止めます
    AT用とボルトが違うので気をつけてください

 16 パイロットベアリングを圧入します
    20数ミリのソケットをあて均等に入るようにたたいて入れてください
    SSTがあればベストです

 17 クラッチ、クラッチカバーを取り付けてください
    芯だしツールを使ってクラッチのセンターを出してください

 18 クラッチのオイルラインを取り付けてください
    ステーをつけ固定用の板を挟み込んでください

 19 7Mの場合はミッションの中にレリーズフォークをつける台座だけを
    1Gの場合はレリーズをすべてミッションに組み付けてください
 
 20 ATが常にニュートラルとなっているように見せかけるように
    ATのハーネスを短絡します。
    ATの丸型コネクタの3極端子の下段の2端子を短絡して下さい。

    また、バックの信号線も接続します。
    MT側リバースSW右側(爪を上とする)と車両側6極端子の下段中央(爪があるほうが上段)、
    MT側リバースSW左側(爪を上とする)と車両側3極端子の上側(下側は2極)を
    ギボシなどを用いて接続して下さい。

 21 MTを載せます
    このとき、クランクプーリーに棒を当ててエンジンを後ろが下がるように
    傾けると取り付けしやすくなります
    ミッションをまわしながら、メンドラを差込み、大体、エンジンとつながったところで
    14mmのボルトを数本エンジンミッション間を軽く止めてください
    MTがつながったことを確認し、当てていた棒をはずしてください

 22 セルモーターを取り付け、バックセンサーの配線、スピードセンサーの配線をつなぎ
    MT側にあまっている配線がないことを確認してください

 23 ミッションマウントを止めます
    また、MTに棒を当てMTを持ち上げミッションマウントを止めます

 24 7Mの場合、あいている横のサービスホールよりレリーズフォークを取り付けます
    そして、レリーズシリンダーとそのオイルラインをつなぎます

 25 プロペラシャフトを取り付けます

 26 室内でシフトレーバーを取り付けてください
    当然、内装、シフトノブも取り付けます

 27 バッテリーをつなげば完成です
    MT用ECUを用意してある場合はここで取り付けてください

 28 これで大体完成です
    車を下ろして走行できるか確認してください

 以上です

 細かく書いたので長くなってしまいましたがぜひ参考にしてくださいね

■ O/D 警告ランプの点滅の対処法

MT換装後にO/Dのランプが点滅しますが、電球を抜く以外の対処法があります。
室内の助手席足元左側の、カウル(発炎筒がついている部分)の内側に
「 ECTコンピューター」というものがあるのでそれを
取り外してください。
14ピンのコネクタのささっている箱がそれになります。
これをコネクタを外して、コネクタに絶縁テープを巻きつけショートしないように
してください。ECTコンピューターは外してしまってかまいません。




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