Pit Room ショック編フロント

文責 アラム


ソアラの足周りは柔らかいです。
社外のショックを入れれば固くて、コーナーでの安定性がまします。
今度は、ショックを入れる方法を教えましょう。

まずは、ジャッキアップをしてタイヤを外して下さい。
この時ジャッキを普段タイヤを外すときより高めにあげてください。
そうすると作業がしやすくなります。



赤い点の場所がアッパーアームの取り付けボルトの位置
緑の点がスタビライザーのナットの位置、
青い点がショックの下の取り付けボルトの位置です。

一般的にはスタビは外しませんが、作業が難航したときのために
外し方を掲載しておきます

このボルトの外し方が少し特殊です。



このようにまずロアアームの下にジャッキをかけ、
スタビ上るとが水平になるまであげてください。
その後、一度14mmのメガネレンチでナットをゆるめ、
下の絵のように工具をセットして下さい。



板ラチェットは、メガネレンチの形をしていて
ラチェットの機能を持った工具です。
板ラチェットは、14mm六角レンチは5mmを使用します。
それで、ナットを完全にゆるめ外して下さい。
そうしたら、ロアアームのジャッキを外してください

次はショックの下を止めているボルトを外します。
普通に、最初はメガネレンチで、途中からは、
ラチェットでと外して下さい。
最初は結構力がいりますが、頑張って下さい。
私は、片側にめがねレンチを用い、
もう片側には1/2のスピンナハンドルを利用して
力をかけて外します

次に、アッパーアームを外します。
19mmのボルトとナットでくっついていて
しかも、かなりきつくついています。
これもロアボルトと同じように 力ずくでゆるめて下さい。
いい工具を使わないと、ボルトがなめてしまいますので、
安くて安心な、KTCの工具を薦めます。

ナットが外れたところで、ボルトの抜き取りですが、
前に押し出していくと、インナーフェンダーに当たってしまうので、
その近くのインナーフェンダーを止めてあるボルトを二つ外して、
インナーフェンダーをめくり、更に奥までボルトを押し出して下さい。
なかなかボルトが出ないときは、ボルトの頭にバールを引っかけ
ハンマーで叩いて出しましょう。

そしてボルトがとれると、がたんと、ブレーキが落ちます。
ここで、手で支えて、ブレーキが下に行かないようにして下さい。
そうしないとブレーキホースが痛み、オイル漏れの原因となります。
ここで、先ほど外した、ショックの下のボルトをアッパーアームに
差し込んでおいて下さい。こうすれば安心です。

次に、ショックの頭のナットを外します。
エンジンルームの中の、三個のナット(14mm)がそうです。



TEMSがついている場合は、そのボックスを外して、
その中の8mmのボルトを外し、更に14mmのナットを外して下さい。

そうすると、ショックは完全に外れる状態になります。
アッパーアームを仮止めしてあるボルトを抜き、
ショックをしたに引っ張り上から取り出して下さい。

ショックが外れたら次は取り付けです。
まず、ショックを上の3個の穴に合わせて、差込み
ナット(14mm)を1個仮止めします。

次に、アッパーアームを取り付けます。
この時に、長いボルト(19mm)に、グリスを塗りつけて下さい。
可動部なので、金属同志の接点にはグリスが欠かせません。
グリスがない場合には、556でもOKです。

このボルトの入れ方にはコツがあって、
前方からさしていくのですが、最初の継ぎ目は軽く通過できますが、
その次の継ぎ目はなかなか通過しないときがあります。
こう言うときは仮止めしておいたボルトで上下左右に揺さぶることにより
継ぎ目の段が無くなるようにしてやると、ボルトを容易に入れるように出来ます

そして、ショックの下のボルト(19mm)を取り付けます。
こちらも、グリスアップをして下さい。
こちらも、ボルトを入れるほうの反対側から
マイナスドライバーを入れ、ボルトが通りやすいように
位置合わせをしてください。

次に、スタビライザーを外した場合はナット(14mm)を
外したときと同様に取り付けて下さい。
後は、ボルトやナットをメガネレンチでそれぞれ増し締めし、
タイヤを取り付ければ完了です。
根気さえあれば誰にでもできます。

今回は、アッパーマウント付きのショックでの作業となっていますが、
実際新品を買ってきた場合、ショックのアッパーマウントは
ついていないことが多いです。
この場合、スプリングコンプレッサーやショックを固定する
専用のペンチのようなもの(名前が分からない〜!)が必要になります。
この辺の取り扱いは、説明書などを読んでやって下さい。

ショックを入れたからといってすぐには最大まで車高は落ちません。
数百キロ走って落ちきりますので、もし車高に変化が少なくても、
心配しないで下さい。

必要工具
メガネレンチ&ラチェット+ソケット10mm14mm19mm
板ラチェット14mm・六角レンチ5mm
ジャッキ(×2)・クロスレンチ




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